| . . . Lushean . . . |
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| 第3話 | |
| ルシアン | 「ありがとう フェアさん リビエルちゃんのこと連れ戻してくれて」 |
| フェア | 「別にお礼を言われるようなことじゃないよ ほっとくわけにもいかなかったしね」 |
| ルシアン | 「それでも、お礼が言いたかったんだよ フェアさんはお父さんが関わってるからって言ったけど 僕は知ってるよ そうじゃなくたってフェアさんは リビエルちゃんのこと きっと助けてくれたって」 |
| フェア | 「・・・・・・」 |
| ルシアン | 「だって、優しいもん」 |
| フェア | 「や、やだなあ! 優しいだなんてそんなぁ・・・」 |
| (ドスッ!) | |
| ルシアン | 「・・・あうっ!」 |
| フェア | 「あれ??? ねえ、ちょっとルシアン???」 |
| ルシアン | 「きゅうぅぅ・・・っ」 |
| (バタッ!) | |
| フェア | 「わわわっ!? しっかりしてよっ ちょっとーっ!?」 |
照れ隠しにしては力加減を間違えちゃったかも・・・ | |
第4話 | |
| ルシアン | 「そっか・・・ セクター先生に叱られちゃったんだ それじゃ、さすがのフェアさんも折れるよねえ・・・」 |
| フェア | 「わたし、先生にだけはどうしても頭があがらないんだよね・・・ 子供の頃からさんざんお世話になってるし」 |
| ルシアン | 「僕たち三人にとっては一番、身近にいた大人の人だったもんね 悩み事とか、いつでも気さくに相談に乗ってくれていたし」 |
| フェア | 「へえ、ルシアンも先生に相談したことあったんだ? ねえねえ、いったいどんなこと?」 |
| ルシアン | 「ひ、秘密だよっ!」 |
| フェア | 「ケチ・・・」 |
| ルシアン | 「でも、先生もこれで事情を知っちゃったんだよね・・・ 巻き込まれたりしないよね?」 |
| フェア | 「だ、だいじょうぶよ!」 |
| ルシアン | 「でも、先生は昔のケガのせいで、歩くのもつらそうだし・・・」 |
| フェア | 「その時は、責任もってわたしたちが、先生を守ってあげればいい でしょ?」 |
| ルシアン | 「うん・・・ そうだよね 僕たちが気をつけてあげないとね」 |
| フェア | 「うん!」 |
ルシアンの心配ももっともだよね 気をつけないと | |
第5話 | |
| ルシアン | 「戻ってきてくれてよかったね アロエリさん」 |
| フェア | 「結局、謝ってはもらえずじまいだけどね・・・」 |
| ルシアン | 「でも、そんなの別にいらないやって思ってるでしょ?」 |
| フェア | 「まあ、ね」 |
| ルシアン | 「きっと、あの人はものすごく真面目なんだろうね だから、守護竜さんや隠れ里を守れなかったことに責任を感じて そのぶん、必死にあの子を守ろうとしてるんだって思うよ」 |
| フェア | 「けど、いくら必死になっても、空回りじゃ意味がないもの 周りとの摩擦で火をふいて、燃えつきて消し炭になっちゃう」 |
| ルシアン | 「心配だよね・・・」 |
| フェア | 「だいじょうぶでしょ だって・・・ それがわかったからアロエリは、ここに戻ってきたんだし」 |
| ルシアン | 「うん、そうだね それに・・・ そうなりかけたら 今度は、僕たちが止めてあげればいい だよね?」 |
| フェア | 「うん、そういうこと」 |
そうならないのが一番なんだけどね | |
第6話 | |
| ルシアン | 「ルヴァイドさんたちの剣さばき、やっぱりすごかったよね」 |
| フェア | 「うん、本当に強かった 型にとらわれないのもいかにも実戦的だしね」 |
| ルシアン | 「やっぱり、僕もそういうのを意識したほうがいいのかな いつだって必死だから稽古してる型を出せた試しもないし・・・」 |
| フェア | 「まあ、たしかに実践じゃ型どおりにはいかないものだけど でも、結果的に型と同じになるってことは結構あることだよ?」 |
| ルシアン | 「それは、そうだけど」 |
| フェア | 「基礎の稽古は、やればやったぶんだけ、力になるものだよ あせらなくたってルシアンは、ちやんと強くなってるもの わたしが保障するよ♪」 |
| ルシアン | 「う、うん・・・」 |
| フェア | 「もし、今の稽古じゃ物足りないって思うんならさ アルバに色々と聞いてみたら?」 |
| ルシアン | 「え?」 |
| フェア | 「見習いでも、あの子は「自由騎士」の候補生なんだし 理不尽な指導を受けてきた、わたしよりは 理にかなった技術を身につけているのは間違いないしね」 |
| ルシアン | 「そうだね・・・ うん、わかったよ!」 |
年も近いし、ついでにうち解けてくれればいいんだけどな | |
第7話 | |
| フェア | 「ルシアンのお父さんもたしか機界の召喚師だったよね?」 |
| ルシアン | 「うん、そうだよ だから、ねえさんも機界の召喚師なんだ 僕だけが、機界の術と相性が悪かったみたい」 |
| フェア | 「それなら、同じ属性の召喚師に教わればよかったのに」 |
| ルシアン | 「そういうわけにはいかないんだよ 「金の派閥」では 家ごとに、利権をめぐって対立しているような状況だからね その家ごとの召喚術の秘伝を、他人に教えることはないんだ」 |
| フェア | 「料理人が味の秘密を隠しているのと同じようなものなのかな?」 |
| ルシアン | 「そういうこと どうしても習いたいのなら、その家の養子になればいいんだけど そこまでして僕は召喚師になりたいわけじゃなかったし」 |
| フェア | 「なるほどねえ・・・」 |
| ルシアン | 「ねえさんは、きっと あんまり話してないと思うけどね 召喚師たちの世界って形式や、駆け引きとか色々大変なんだよ もし、素質があっても僕の性格じゃ、うまく立ち回れないと思う そこで勝ち残ってきた父さんは、ある意味すごいって思うし 父さんを毛嫌いしてても、責任は果たしてるねえさんも どっちも本当に強いんだって、僕は思っているんだ」 |
| フェア | 「ルシアン・・・」 |
召喚師は召喚師でそれなりの苦労があるんだね・・・ | |
第8話 | |
| ルシアン | 「アルバが来てくれて本当によかったよね ポムニットさんがつかまっちゃった時 僕は取り乱すだけで なんにもできずにオロオロしていただけだったもん」 |
| フェア | 「わたしもおんなじだよ 頭の中ぐちゃぐちゃで真っ白になってさ あはは、情けないよね」 |
| ルシアン | 「フェアさん・・・」 |
| フェア | 「けど、次からはもうあんな失敗は絶対にしないんだから!」 |
| ルシアン | 「うん、そうだね あんな思いはもう絶対したくないもん そのためにも、もっと強くならなくちゃ! ポムニットさんもミントさんも、それにねえさんだって どんなに勇ましくても女の人なんだもんね 男の僕が、しっかり守ってあげなくちゃ!」 |
| フェア | 「うんうん、さすが それでこそ男の子♪」 |
| ルシアン | 「フェアさんとした約束も、守らないとね・・・」 |
| フェア | 「ん?」 |
| ルシアン | 「ななっ、なんでもないですっ!?」 |
| フェア | 「???」 |
一緒にがんばろうね ルシアン? | |
第10話 | |
| フェア | 「昼間、あんなことがあったばかりだし 今はまだ、そっとしておいてあげよう・・・」 |
第11話 | |
| ルシアン | 「僕はね、先生のこと すごい人だなあってずっと思ってたんだ 色んなこと知ってて いつも落ち着いていて思いやりがあってさ フェアさんと同じくらいに、ずっとあこがれていたんだ でも、それは僕が勝手に思いこんでた幻想だったんだね」 |
| フェア | 「ルシアン・・・」 |
| ルシアン | 「先生は完璧なんだから 間違ったりしないし取り乱したりしない バカだよね・・・ そんなこと、絶対ありっこないのに 一人で決めつけて勝手にそう思って 落ちこんで・・・」 |
| フェア | 「だったら・・・わたしだってルシアンと同罪だわ」 |
| ルシアン | 「え?」 |
| フェア | 「先生だったらどんな時だって味方になってくれる そう思いこんでずっと甘えてばかりだったんだもの」 |
| ルシアン | 「フェアさん・・・」 |
| フェア | 「ねえ、ルシアン 先生のあの姿を見てどう思った?」 |
| ルシアン | 「こわかったよ・・・ 機械まみれの身体は不気味だと思ったし なによりも、戦ってる先生の顔が恐ろしくてたまらなかったんだ 復讐することだけに必死な姿は、まるで鬼みたいだったし」 |
| フェア | 「うん・・・ でも、それも先生の顔のひとつなのよ だから、こわくても目を背けちゃダメってわたしは思うの」 |
| ルシアン | 「!」 |
| フェア | 「わたしたちは、今まで自分に都合のいい先生の姿だけを見ていた でも、これからはそれだけじゃダメ! 先生のことを・・・ あの人を助けるには、あるがままの全てを認めなきゃダメよ!」 |
| ルシアン | 「あるがまま・・・ 全てを・・・」 |
| フェア | 「約束しようよ ルシアン? これから先、先生がどれだけ迷い続けて 間違ったとしても わたしたちは、絶対に目をそらしたりしない まっすぐに向きあって最後には必ず、先生の目を覚まさせるの!」 |
| ルシアン | 「うん、約束するよ! フェアさん 先生が僕たちに教えてくれたことを、今度は僕たちが伝えようよ 僕たちが過ごしてきた時間は、うつろなものじゃないって!」 |
| フェア | 「ええ、そうよ!」 |
それがわたしたちから先生への恩返しなんだよ、きっと・・・ | |
第13話 | |
| フェア | 「ねえ、ルシアン ひとつ気になってたんだけど あなた、あの橋を壊されそうになったことに、なんで あんなにもムキになって、怒ったりしたの?」 |
| ルシアン | 「あ、うん・・・ だって、町のみんなが困るじゃない?」 |
| フェア | 「そりゃまあ そうだけど・・・」 |
| ルシアン | 「それに、僕 父さんから聞いたことがあるんだよ あの橋をかけるのには大勢の人が、たくさん苦労したんだって そして、橋が造られたおかげで、小さな村しかなかった土地に このトレイユの町が誕生したんだって」 |
| フェア | 「へえ・・・」 |
| ルシアン | 「父さんは言ってたよ 当たり前のようにそこにあるものは全部 必要とされたからこそ ずっとそこに有り続けられたんだって それが人の手によって作り出されたものならなおさらだ、ってね」 |
| フェア | 「あの橋も、そういうもののひとつだっていうことなんだね」 |
| ルシアン | 「うん、だからこそ それを身勝手な都合で 壊そうとしてるのが どうしても、僕には許せなかったんだ」 |
| フェア | 「そっか・・・ ふふっ、だけど ちょっとだけ感心しちゃったかも」 |
| ルシアン | 「え?」 |
| フェア | 「なんだかんだ言って ルシアンも、この町の未来をしょって立つ ブロンクス家の立派な跡取り息子なんだなあ、って」 |
| ルシアン | 「べ、別に・・・ そんなつもりじゃないってば!? それに、跡継ぎはきっとねえさんだって決まってるし・・・」 |
| フェア | 「だとしても、ルシアンが、この町を大切に思ってることはさ 絶対、ムダにはならないし、素敵なことだと思うよ?」 |
| ルシアン | 「か、からかわないでよ もぉ・・・っ」 |
| フェア | 「あははははっ♪」 |
この町を大事に思う気持ち、わたしも見習わなくちゃね | |
第14話 | |
| フェア | 「結局、ギアンはエニシアをだまして利用していたのね」 |
| ルシアン | 「そう、なのかな?」 |
| フェア | 「なによ、ルシアン 納得いかない顔して どう見ても。悪いのはギアンじゃないの?」 |
| ルシアン | 「それはわかってるよ ウソをついていたのは本当のことだし でも僕は、彼女がだまされていたことに気づいていたような そんな気がするんだ」 |
| フェア | 「ちょっと、おかしなこと言わないでよ だまされてるって気づけば、誰だって怒るに・・・」 |
| ルシアン | 「わかってても、それができずにいる人だっているんだよ? フェアさんやねえさんみたいに思っていることを はっきりと言う勇気が出せずにいる人だっているんだよ?」 |
| フェア | 「エニシアもそうだっていうの?」 |
| ルシアン | 「彼女は、疑うことがこわかったんだと思う その相手が、自分にとって大事な人ならなおさらだよ 疑うことで、その人が自分から離れていってしまったら・・・ そんなのってつらすぎるもの」 |
| フェア | 「そっか・・・ けど、エニシアは自分から、それを確かめにやって来た ルシアンの言ったことが、あたっているとしたら ものすごく、勇気がいることだったのかもしれないよね」 |
| ルシアン | 「うん、すごいって思う 本当に・・・」 |
なんとかして報いてあげたいよね エニシアの勇気に・・・ | |
第16話 会話イベント | |
第16話 会話に掲載 | |
第18話 | |
| ルシアン | 「でも、びっくりしたよ 小石が当たる音がして窓の外をのぞいたら フェアさんが手をふってるんだもん」 |
| フェア | 「あははっ、ゴメン もしかして、アレで起こしちゃった?」 |
| ルシアン | 「ううん・・・僕も眠れずにいたから気にしなくていいよ 目を閉じると、戦いのこととか、いろいろ考えちゃってさ フェアさんみたいに、平然としてられたらいいのにね」 |
| フェア | 「そうでもないよ・・・」 |
| ルシアン | 「え?」 |
| フェア | 「わたしだって やっぱり怖いよ・・・ だって、竜になろうとしてるような相手と戦うんだから・・・」 |
| ルシアン | 「そうなんだ・・・」 |
| フェア | 「今まではね、なんとか負けん気だけで走ってこられたんだよ 父さんのこととかで周りから引け目とかも感じてたし・・・ しっかりしなきゃダメだって、ずっと自分に言い聞かせてたんだ 無我夢中でね」 |
| ルシアン | 「フェアさん・・・」 |
| フェア | 「だけど、今は正直 逃げ出したいくらいにこわくてたまらない 振り向いて背負ったものの大きさに気がついて 途方にくれてる・・・その重みから逃げたいワケじゃないけど 最後まで、みんなの期待に応えられるかが不安でたまらないの ゴメン・・・こんな時に、弱音をはいたりして・・・」 |
| ルシアン | 「だいじょうぶだよ? 一人で背負えないなら僕が手伝ってあげる」 |
| フェア | 「ルシアン・・・」 |
| ルシアン | 「フェアさんがみんなのために戦ってくれるのなら 僕は、貴方を守るために戦うから」 |
| フェア | 「でも・・・っ」 |
| ルシアン | 「前にも言ったでしょ? 貴方を守りたいから 僕は、ずっと強くなりたかったって」 |
| フェア | 「あ・・・」 |
わたしだって一応は女の子なんだからね 守るよりも、誰かに守ってもらうほうが やっぱりうれしいよ | |
| フェア | 「(そっか・・・いつも、わたしがぼやいてたから ルシアンは・・・)」 |
| ルシアン | 「本当はね、前から気づいていたんだよ 貴方の強さは 生まれつきのものなんかじゃなくて 他の誰かのために勇気をふりしぼった結果なんだって なのに、僕たちはずっとそれに甘えてばかりだった・・・」 |
| フェア | 「・・・・・・」 |
| ルシアン | 「でも、僕はもう決めたから! 力は足りなくても 気持ちだけなら誰にも負けない フェアさんは僕が守ってみせる! 守りたいんだ!!」 |
| フェア | 「ありがとう・・・うれしいよ、ルシアン」 |
| ルシアン | 「フェアさん・・・」 |
| フェア | 「わたしも約束するよ もう、弱音なんかはいたりしない めいっぱい、最後までがんばるから! だから・・・ ・・・守ってね?」 |
| ルシアン | 「うんっ!」 |
ED | |
| ルシアン | 「ありがとうございます また、お越しください」 |
| フェア | 「ギネマ鳥のオムレツにソレルクの甘辛煮込み あがったよ!」 |
| リシェル | 「はいはい、了解! お次は海賊風焼き飯ふたつ、よろしく!」 |
| ミルリーフ | 「果物畑のパンケーキ 盛り付けできたよ」 |
| フェア | 「上出来、上出来 仕上げもできる?」 |
| ミルリーフ | 「クリームとチョコを半分ずつに、ナッツを散らすんだったよね まかせてっ♪」 |
フェア&リシェル「つ・・・っ つかれたあぁ・・・っ」 | |
| ルシアン | 「二人とも、ほんとにおつかれさま」 |
| フェア | 「うん、ルシアンもおつかれさま ミルリーフもね?」 |
| ミルリーフ | 「えへへっ♪」 |
| リシェル | 「にしても、最近のお昼時って、戦場そのものよねえ ちょっと前まではお客が列を作るなんてありえなかったもん」 |
| ルシアン | 「原因は多分、父さんの事業のせいかもね 壊れた区画を修復するついでに、大規模な拡張工事を行って トレイユを、町から都市へと昇格させるつもりらしいんだ」 |
| フェア | 「ああ、それでやたらと肉体系のお客さんとかが増えてるのね!」 |
| リシェル | 「なんか、イヤだなあ そういう計画ってさ あたしたちの知ってる町が、なくなっちゃうみたいで・・・」 |
| ルシアン | 「心配ないよ、ねえさん 工事してるのは、例の農園の跡地だもの」 |
| フェア | 「暴挙以来、閉鎖されちゃったんだよね」 |
| ルシアン | 「うん、あの広い土地を新しい居住区画として開発するみたいだよ 僕たちの暮らしてる今の場所は、あくまで補修をするだけ ちゃんと、父さんも考えてるんだよ?」 |
| リシェル | 「ふーん・・・なら、いいけどね」 |
| フェア | 「まあ、とにかく今はひと休みしましょ 夜になったら、また大忙しなんだから」 |
| リシェル&ルシアン「はーい・・・」 | |
| フェア | 「よいしょ・・・っと! ・・・ひゃっ!? あわわわわわっ!?」 |
| ルシアン | 「ほら、そんなにもいっぱい抱えたら危ないってば」 |
| フェア | 「あ、ありがと・・・ ルシアン・・・」 |
| ルシアン | 「ほら、かして? 僕、まだ持てるから」 |
| フェア | 「むむむ・・・」 |
| ルシアン | 「どうしたの? さっきから、なんか不機嫌みたいだけど」 |
| フェア | 「なんか、ちょっと悔しくってさあ ちょっと前まではわたしのほうがルシアンよりも 荷物いっぱい運べたのにさ」 |
| ルシアン | 「ああ、そういえば姉さんも、似たようなこと言ってたっけ 前よりも、僕がたくさん食べるようになったから 油断してるとおかずがなくなって困るのよ、って」 |
| フェア | 「あはは・・・リシェルらしい不満ね・・・」 |
| ルシアン | 「でも、このところ自分でも、はっきりわかる気がするんだ 稽古の成果なのか 身体つきが変わってきてるなって」 |
| フェア | 「いわれて見れば背も、ちょっぴり伸びてきてない?」 |
| ルシアン | 「かもしれない 今度、ちゃんとはかってみるよ」 |
| フェア | 「(うーん・・・この調子だとあっという間に わたしたちの背 追いこしちゃいそうだよね でっかくなったルシアン・・・ なんか、想像がつかない・・・)」 |
| ルシアン | 「どうしたの? ニヤニヤしちゃって」 |
| フェア | 「べ、別にっ!? なんでもないよっ」 |
| ルシアン | 「???」 |
| メリアージュ | 「一時は、どうなるかとハラハラしてたけれど この様子だったら もう、心配しなくていいみたいね?」 |
| ケンタロウ | 「まあな・・・」 |
| メリアージュ | 「気にかけてくれるお相手も、ちゃんといるみたいだし♪」 |
| エリカ | 「だけど、お姉ちゃん なかなか、素直にはなれないみたいだね」 |
| ケンタロウ | 「いいんだよ! まだ、あのガキにゃそーいうのは早い!」 |
| メリアージュ | 「あら、誰かを好きになることに、理由や理屈は関係ないって 「ぷろぽーず」してくれたのは、どこのどなたでしたっけ?」 |
| ケンタロウ | 「お、おい・・・っ!?」 |
| エリカ | 「うわぁ、お母さんってお父さんにそんなこと言ってもらったの? いいなー、エリカも言われてみたいなあ」 |
| メリアージュ | 「エリカにも、きっとそういう人に出会える日がくるわよ お姉ちゃんのように そして・・・ お母さんとお父さんのように、ね?」 |
| エリカ | 「うんっ♪」 |
| フェア | 「でも、ちょっと前じゃ想像できなかったよね ミルリーフとリシェルだけに留守番を任せて 買い出しに出かけられるなんてね」 |
| ルシアン | 「それだけ、平和になったってことだね 亜人たちが、無事にメイトルパへと帰ることができて 役目を終えた「船」が また「隠れ里」として活動をはじめて あれから、もう半月も経ったんだね」 |
| フェア | 「うん、早いものよね まあ、ミルリーフは結局、こっちに入りびたりだから リビエルあたりはしょっちゅう、文句言ってくるけどね」 |
| ルシアン | 「あはは、大変だ」 |
| フェア | 「でも、しばらくはね 好きにさせてあげるつもりだよ あのコは、駆け足で子供から大人になったんだもの 本人も納得してるし仕方のないことなんだろうけど もっといろいろ子供らしい遊びをさせてあげたり 楽しい思い出とか作ってあげたいの」 |
| ルシアン | 「そうだね・・・ ラウスブルグではあの子は、守護竜でいなくちゃならない でも、ここでならそんな肩書きなんて考えなくてもいい 僕たちが、甘えさせてあげられるもんね」 |
| フェア | 「いつかは、あのコも守護竜として独り立ちしていくことになる 別れの時、お互いが笑顔でいられるように めいっぱい、今を楽しまなくちゃね」 |
| ルシアン | 「うん・・・似たようなこと 僕も最近、考えてる いずれは、この町とお別れしなくちゃならないからね」 |
| フェア | 「じゃあ・・・オーナーとは話がついたの? 自由騎士団に参加するってこと」 |
| ルシアン | 「ううん、まだ許してはもらっていないんだ でも、僕も絶対譲るつもりはないからね アルバとの約束も守りたいし・・・」 |
| フェア | 「そっか・・・そうだよね・・・」 |
| ルシアン | 「結論からいうとね お互いに、妥協することになったんだ とりあえず、僕は軍学校に進学するよ ちゃんと卒業して それから、改めてその先のことは決める、ってね 父さんは言うんだ 夢や理想を追うのは素晴らしいけれど 現実と闘いながらそれを勝ちとるのは難しいんだって 自分も、そうした苦い思いを味わってきたって・・・」 |
| フェア | 「・・・・・・」 |
| ルシアン | 「軍学校で学びながら もう一度、確かめてみようと思うんだ この気持ちが、現実に負けないくらい、強いものなのかどうか」 |
| フェア | 「負けないと思うな きっと・・・」 |
| ルシアン | 「え?」 |
| フェア | 「だって、ルシアン 前より、ずっと強くなってるもん」 |
| ルシアン | 「フェアさん・・・」 |
| フェア | 「言いたいこともはっきり言えるようになったし かばってあげなくても自分で、つらいことに立ち向かっていくし もう、弟あつかいなんて、できないよ あははは・・・」 |
| ルシアン | 「それがホントなら 僕は、うれしいな 弟とかじゃなくて一人の男として認めてもらいたいって ずっと、思ってたから」 |
| フェア | 「ルシアン・・・」 |
| ルシアン | 「もうひとつの約束も 僕、ちゃんと忘れていないよ? フェアさん 貴方のことは、ずっと僕が守るから」 |
| フェア | 「だ、だけど・・・ルシアンには、騎士になるって夢が・・・ 邪魔したら・・・」 |
| ルシアン | 「邪魔なんかじゃないよ むしろ、貴方が見ててくれるんだったら いくらでも、僕はがんばることができる そんな気がするんだ」 |
| フェア | 「ルシアン・・・」 |
| ルシアン | 「信じて、待っていて すこし、時間はかかるかもしれないけど 僕は必ず、貴方を迎えにくるから 誰がなんと言おうと どんな邪魔をしようと 今よりも、もっと強くなって、約束 守ってみせるから!」 |
| フェア | 「う、うん・・・」 |
| リシェル | 「あーっ、あんたたち なーにイイ雰囲気になってるワケぇ?」 |
| フェア | 「あ、その・・・えーっとね・・・」 |
| ルシアン | 「ほら、行こうよ? 急いで、仕込みを始めなくちゃね」 |
| フェア | 「ま、待ってよぉ!? もぉ・・・っ ルシアンってば!?」 |
僕が強くなれる理由はね きっと、貴方と出会えた そのお陰なんだよ 大好きだよ フェアさん・・・ 約束、守ってみせるからね | |
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